松前町の松前神楽 松前神楽松前ブロック連合保存会 渡島地方の松前神楽

平成28年 松前町大澤地区 大澤神社夕祭

はじめて訪問させてもらう神社です。
このブログをはじめて十数年ですが、松前方面でこのように小さいお祭りを拝見するのは無かったのです。
今回訪問させてもらったのは、理由があり特別に行くことになりました。

明日に行われる「松前神社例祭」が、今年「ダイドードリンコ日本祭り」で松前神楽を題材となりこの1年を取材していたようです。
スチールを担当している方から、「今年もよろしく」との連絡を受けまして、今年もスチールの助手として取材させてもらうことになりました。そして初めて見る「松前神楽」を体感してしていただきたく、木古内駅から私の車に乗車してもらい、松前町に入り通過していると、祭りの幟を見つけました。そこが今回の「大澤神社例祭」の幟でした。

「時間があるので、参考程度に撮影に行きませんか?」

とお話しさせてもらうと、了解を得ました。その前に、神社の確認等しまして、夕方に神社に赴きました。目的は、松前神楽です。

松前町 大澤神社 鳥居大澤神社

神社に到着すると、門祓いに出ているようで、別当さんらしき人が神社をお世話しておりました。神職が戻って来て、神事の準備を行い、神事が行われた後に松前神楽奏上です。

松前神楽奉納

今回行われた神楽舞いは、幣帛舞、福田舞、三番叟舞、注連祓舞、十二の手獅子舞の五座行われました。

幣帛舞(みてくらまい)、榊舞(さかきまい)、祝詞舞(のりとまい)とも云います。その神社の宮司が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという、神職の神明奉仕の姿を表した舞いです。函館と近郊の町で行われる際には、松前神楽奉納となる時、斎主(その神社の宮司)が最初に舞われる舞いです。
松前町 大澤神社 松前神楽 榊舞幣帛舞(みてくらまい)

福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云います。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云います。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いです。
松前町 大澤神社 松前神楽 福田舞福田舞(ふくだまい)

三番叟(さんばそう)は、背が低く、顔が黒く、精力絶倫にして健康長寿、正道徳行の翁が、才智多い子孫に恵まれ自身もまた長寿であることを喜び舞う、家門の隆昌、子孫の繁栄を祝福した舞いです。
松前町 大澤神社 松前神楽 三番叟舞三番叟(さんばそう)

注連祓舞(しめはらいまい)、〆引(しめひき)、七五三祓舞(しめはらいまい)とも云います。白扇を四方四隅中央を祓い、真剣を抜き天井に十文字の縄を張った注連縄を切り払い、悪魔退散、国土安穏、千秋万歳を祝して舞われる舞いです。
松前町 大澤神社 松前神楽 注連祓舞注連祓舞(しめはらいまい)

十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。
松前町 大澤神社 松前神楽 十二の手獅子舞五方十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

松前町 大澤神社 松前神楽 十二の手獅子舞五方十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

初めてお邪魔させてもらった神社でありますが、大きい神社にはない雰囲気と言うか暖かみのようなものを感じます。いつものお祭り、いつもの人達、いつもの松前神楽を見て、この1年の無病息災などを住民で確認し合うような雰囲気は、町内会の原風景なのだろうと思われます。何か大切なものが見えるようなお祭りでした。

さて明日は、いよいよ松前神社例祭です。テレビの収録もあり、松前町内でも話題になっております。

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Googlemapで表示しておりますが、神社の記載がないので、おおまかですが表示させております。

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