他府県の郷土芸能

青森県八戸市 八戸えんぶり【平成24年】その2

前回から引き続き、今年に行われた「八戸えんぶり」の取材です。

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長者山新羅神社でのお祓い

初日の朝から、長者山新羅神社からえんぶりが始まります。この神社で、摺(す)る組もあれば、簡単に済ます組もありました。本格的な摺(す)りは、この後に行われました。

八戸えんぶり 早朝 長者山新羅神社 平成24年 2012年 太夫02

八戸えんぶり 早朝 長者山新羅神社 平成24年 2012年 太夫03

八戸えんぶり 早朝 長者山新羅神社 平成24年 2012年 太夫04
上3枚 長者山新羅神社に奉納する

えんぶり撮影会

時間になると、えんぶりの撮影会ということで、1組がえんぶりを披露しました。披露される周辺は、カメラマンが囲むようにして撮影します。勝手がわからないので、撮影に加わりました。

八戸えんぶり 早朝 長者山新羅神社 平成24年 2012年 太夫05
八戸えんぶり撮影会

一斉摺りの会場へ大行列

        
 撮影会が終わると、長者山新羅神社はあれだけえんぶり組がお祓いを待っていたのが、静まり返る境内になりました。次の会場へ向かうことになりました。舞台は、街の中に進みます。神社での撮影会から、神社近くのまつりんぐ広場に集合し、えんぶり組が集まっておりました。えんぶり組の前は、長者山新羅神社の神社行列で構成されており、「えんぶり」はこの地の神事の1つなのだなと、感じられました。
 さらに行列は八戸市街地へ進み、繁華街で一斉に行われたのが、「一斉摺(す)り」であります。全ての組が本当に一斉に摺(す)りはじめます。いやはやこれは、全てを撮影するということは数年かかる仕事であります。本当に勝手がわからないので、目の前にいた組を撮影しました。
田植えの仕草を行いながら舞うのを披露されました(名前がわかりませんでした)。他の組では行われていなかったようにも感じました。

八戸えんぶり 早朝 長者山新羅神社 平成24年 2012年 一斉摺り
田植えの仕草を舞う

摺りとは?

えぼしを被った太夫は、数回に渡り摺(す)ります。

「摺り込み」
先頭の太夫が口上を述べ、扇とジャンギを額に当てて入場してくること。
「摺りはじめ」
最初の摺り。年の初めの祝い歌にはじまり、種まき、田んぼの代掻きを表している。
「中の摺り」
苗取りのうたに、田植えの踊りを舞う。
「摺り納め」
稲刈りが終わりクラに俵を積む場面を表す。

とあります。
太夫が摺(す)ると、祝福舞いが行われ、また太夫が摺(す)るというスタイルでありました。
八戸市繁華街の、三日町・六日町・十三日町・ヤグラ横丁で行われました。

八戸えんぶり 早朝 長者山新羅神社 平成24年 2012年 一斉摺り02

八戸えんぶり 早朝 長者山新羅神社 平成24年 2012年 一斉摺り03
一斉えんぶり

まとめ

ここが終了すると、またえんぶり組が移動してどこかへ行きました。何事も初めてなもので、勝手がわからず、祭りでの勘を頼り、行列の向かう先を先頭のえんぶり組について行きました。次の場所も、神社でも奉納えんぶりでした。
どうやら町中を練り歩き周るようです。

その3に続く


城下町南部八戸の歴史

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