伝統行事・神事

北斗市 有川大神宮渡御祭 初日

神社行列は、10年ぶりということで非常に楽しみにしておりました渡御祭であります。
天気もいいようで、終日は雨は大丈夫だろうと思われます。
午前9時に出発ということで、出発前にいろいろと行われるだろうと思い、1時間前に神社に行きました。もう準備が粛々と行われていました。神輿殿から神輿も出され、御霊が入るのを待っています。
神輿は、トラックでの巡幸であります。重さも歴史もあるようで、六角形の神輿であります。いろいろ神輿を見てきましたが、六角形の神輿は珍しい方だと思います。
御神輿の由来は、

有川大神宮の氏子総代らが協議の上、嘉永6年(1853年)3月春、種田徳兵衛をはじめ、6名の総代が西廻航路の北前船に乗り込み、日本海廻りで敦賀に上陸しました。大阪に出府して御神輿の購入にあたったが、完成された物がなく、たまたま心斎橋通本町・鎌田右衛門店舗にあった京都伏見稲荷神社の発注品であったものを懇請して購入しました。牛車で敦賀まで陸路で運び、弁財船で海路、当地まで運んだ物で、その当時、蝦夷地に運んだ最初の御神輿であった。郷土の人々の信仰の対象となった最も由縁の深いものであります。型は本道では珍しい六角造りで、「嘉永六年丑桃月大阪心斎橋通本町鎌田右衛門調之」の銘が記載されています。

「北斗市文化財」より引用
いつも正面から見られないこの御神輿を今回は、360度見られるのは非常に貴重であります。
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神輿の登場
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御霊が入るのを待つ神輿
神社の行列というと、猿田彦であります。猿田彦は、知り合いの人でここの氏子さんであります。
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猿田彦の面を付ける
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猿田彦の準備完了
    


続々とお稚児さんが、神社に入ってきました。
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お稚児さん
子供神輿も準備をして、行列のスタートを待ちます。
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子供神輿の子
拝殿では、御霊が御神輿に入る神事が行われます。
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神事
御霊が、御神輿に入りいよいよ出発であります。先頭は上磯奴であります。
神社から上磯奴が出るのもいいものです。奴行列も各所ありますが、ここが元になっているらしく、振り方や掛け声も同様でした。
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上磯奴が出発
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上磯奴
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上磯奴を見つめる子供等
奴の後に、猿田彦を先頭でいつもの行列が続きます。猿田彦は、神社から高下駄で巡幸しておりました。猿田彦は高下駄か1本下駄がよく似合います。
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高下駄で巡幸する猿田彦
最後方では、上磯町指定無形民俗文化財の有川天満ばやしの山車であります。
有川天満ばやしの概要は、

上磯の鎮守である有川大神宮の祭り行列に組み入れられる祭り囃子です。この天満ばやしの起源は明確ではありませんが、1853(嘉永6)年に購入された六角型の御神輿と一緒に大阪から伝承されたと考えられています。”ぼうしょう”という曲の中に・・大阪天満の真中で唐かさ枕に寝ておった・・の合いの手が入ります。
 現在も有川大神宮大祭のときに演奏され、囃子にあわせて行われる祭行列は、神輿渡御、御稚児行列、奴行列、山車巡回など、延々300mにもおよぶ荘厳豪華な行列になります。

「北海道文化資源DB」より引用
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有川天満ばやし
この有川天満ばやしは、毎年有川大神宮宵宮祭の後に披露されております。現在では、子供らが担い手になり伝統を継承しております。
巡幸での1コマであります。お稚児さんが犬の前に集まっています。
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上2枚 お稚児さん
御神輿は、トラックの上での巡幸であります。天気がよく、御神輿が海の見える所まで来ました。
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御神輿
神社行列恒例の獅子であります。さすがに獅子の前になると子供等が逃げ出します。
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獅子頭に噛んでもらおうとする子供
午前は、久根別の「くーみん」で昼食となり、くーみんの前で上磯奴の披露であります。
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上磯奴
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くーみんでの神事
午後からの巡幸であります。
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鉄橋を渡る上磯奴行列
神社に入る際にも、上磯奴が祭りを盛り上げていました。
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上2枚 上磯奴
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拝殿の前まで行われる上磯奴
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上2枚 猿田彦をはじめとする神社行列
神事を終えて、明日の渡御まで神輿殿に御神輿は入れられます。
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本日の巡幸を終える御神輿
無事に何事もなく、本日の巡幸が終了しました。渡御の距離があり、正直疲れました。
明日は、上磯駅方面を渡御し、午後2時まで神社に戻ってきて午後3時から、本祭が行われます。
  

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